面談の前に転職エージェントに会う前に、確かめておくこと

数字を確かめる

転職広告の数字を読む|年収UP額・UP率・No.1・活躍率の確かめ方

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先に結論

数字が嘘だという話ではありません。多くは注記に、対象と期間が書いてあります。

見るのは3点だけです。誰を数えたか(分母)、いつの数字か(期間)、何と比べたか(対象)。 この3点が書いてあれば読めます。書いていなければ、面談で聞きます。

この記事で決められること 看板の数字を自分の判断材料に使えるかどうか。

数字の型は、そう多くありません

サービスごとに違って見えても、使われている指標の型は限られています。型ごとに、見る場所が決まっています。

以下は、実際に各社の公式サイトへ出ている注記を材料にしています。特定の会社の指摘ではなく、どの会社の数字にも同じように使える読み方として並べます。

金額の平均(平均年収UP額)

いちばん目に入る数字です。ここで見るのは「誰の平均か」の1点です。

MyVisionは「平均年収UP額156万円」を掲げています。注記は「2026年1月に内定承諾し、年収アップを実現した人の平均」です。※1

この注記から読めること

期間 1か月ぶんの数字です。1年間の平均ではありません。

分母 内定を承諾した人。相談した人でも、応募した人でもありません。

さらに絞り込み 「年収アップを実現した人」。下がった人と変わらなかった人は入っていません。

注記が書かれているぶん、この数字は確かめやすいほうです。対象も期間も書かずに金額だけ出しているサイトもあります。注記が無いこと自体が、判断材料になります。

割合(年収UP率・通過率)

割合の指標は、分母がすべてです。

ユニゾンキャリアは「年収UP率93%」を掲げています。注記によると、2025年1月から8月までに内定を承諾した人のうち、応募時より転職後の年収が上がった人の割合で、対象はエンジニア経験者のみです。※2

「相談した人の93%が年収アップした」ではありません。相談から内定承諾まで進んだ、経験者の一部が分母です。

割合を見たら、次の順で確かめます。

  1. 分母は誰か(相談した人/応募した人/内定承諾した人)
  2. 対象は絞られていないか(経験者のみ、特定職種のみ)
  3. いつの期間か

No.1

No.1の表示は、誰が調べたかで意味が変わります。同じ「No.1」でも中身が違います。

例注記に書かれていた根拠
MyVision「転職支援実績No.1」厚生労働省の人材サービス総合サイトによる、2025年度(2025年4月〜2026年3月)のコンサル特化エージェント同士の実績数の比較 ※1
ユニゾンキャリア「口コミ評価No.1」自社調べ。エンジニア専門の転職エージェントを対象に、Googleとコエテコキャリアの口コミ数と評価をもとに算出(2025年11月18日時点)※2

上は公的なデータが元なので、同じものを自分で見に行けます。下は比較の対象範囲も算出方法も同社が決めています。

どちらも表示そのものが誤りという話ではありません。 何と何を比べた結果かを確かめておく、という話です。

定義が書かれていない数字

ここがいちばん扱いに困る型です。注記を探しても、何を数えたのか分からないものがあります。

例1 MyVisionの「書類選考通過率83%」は、注記を見つけられませんでした。対象期間と分母は未確認です。※1

例2 Geeklyの「転職後活躍率90%(2026年2月時点)」は、「活躍」が何を指すのか(在籍期間なのか、評価なのか)の説明が見当たりませんでした。※3

定義が分からない数字は、公開情報だけでは読めません。ここは推測で埋めずに、面談で直接聞くのが早いです。

比較に使われる「一般的に◯◯%」

自社の数字を良く見せるために、比較対象が置かれることがあります。この比較対象にも出典があるかを見ます。

MyVisionの「ご利用の流れ」には「一般的にコンサル転職の書類選考通過率は50%程度と言われています」という記載があります。※4 この50%の出典は確認できませんでした。

自社の数字と、比較対象の数字。両方に根拠があって初めて、比較として読めます。

「全体の◯%」という構成比

案件や求人の内訳を示す割合も、読み方は同じです。

techadaptは、掲載案件のうち運営会社がプライムベンダーとなる案件や元請け会社からの直案件が全体の83%程度を占めるとしています。※5

これは掲載案件全体の傾向であって、自分に紹介される案件を保証するものではありません。構成比は、母集団の性格を示す数字です。個々の条件は、商談の段階で確認することになります。

求人数

求人数は、時点と非公開求人を含むかを見ます。

Geeklyは非公開求人も含めて46,000件以上(2026年7月時点)としています。※3

この数字は、その会社が扱っている総量です。自分の経歴で紹介される件数ではありません。 知りたいのが後者なら、面談で聞くほうが早くなります。

口コミ評価

口コミの星の数は、いつ時点かと件数を見ます。件数が少なければ、星の平均は動きやすくなります。

MyVisionはGoogle口コミ★4.8(2025年9月16日時点)、ユニゾンキャリアはGoogle口コミ470件を掲げています。※1 ※2

同じ定義で比べられる数字は、公的サイトにあります

各社の看板の数字は、それぞれが自分で決めた対象と期間で作られています。そのままでは会社どうしを比べられません。

一方で、有料職業紹介の事業者は、職業安定法にもとづいて厚生労働省の人材サービス総合サイトで実績を公開する義務があります。※6 ここにある数字は、全事業者が同じ定義で届け出ています。

5分でできること

  • 人材サービス総合サイトを開く(※6)
  • 事業所名か許可番号で事業者を探す
  • 就職した人の数(過去2年分)を見る
  • 無期雇用で就職した人のうち、6か月以内に離職した人の数を見る(解雇された人を除く)
  • 返戻金制度の有無と手数料を見る

許可番号は、各社の会社概要ページに記載されています。

注記が無かったときに聞くこと

推測で埋めるより、面談で聞いたほうが早く終わります。数字の型ごとに、聞くことは決まっています。

そのまま使える質問

  • その◯◯率は、誰を分母にした数字ですか
  • いつからいつまでの実績でしょうか
  • 「活躍」「成功」は、どういう状態を数えていますか
  • その数字の中に、私と同じくらいの年齢と職種の人は入っていますか
  • 私の場合、同じ条件で計算するとどのあたりになりますか

最後の2つが、いちばん実用的です。全体の平均より、自分に近い層の実績のほうが、判断に使えます。

数字を疑うための記事ではありません

注記まで読めば、多くの数字はきちんと読めます。読んだうえで、自分に当てはまるかどうかを見るだけです。

面談で何を聞くかはそのまま使える質問と言い回しにまとめてあります。各社の数字を個別に確認したものは、それぞれの記事にあります。

出典

※1 MyVision トップページ(2026年8月16日確認。平均年収UP額156万円と注記、転職支援実績No.1と注記、Google口コミ★4.8と注記、書類選考通過率83%)

※2 ユニゾンキャリア(IT・Webエンジニア専門)(2026年8月13日確認。口コミ評価No.1と注記、年収UP率93%と注記、Google口コミ470件)

※3 Geekly(ギークリー)公式サイト(2026年8月13日確認。転職後活躍率90%、求人数46,000件以上)

※4 MyVision ご利用の流れ(2026年8月16日確認。「一般的にコンサル転職の書類選考通過率は50%程度と言われています」の記載)

※5 techadapt トップページ(2026年8月13日確認。プライムベンダー案件・元請け直案件の割合)

※6 厚生労働省 職業紹介事業者による情報提供(職業安定法第32条の16第3項)/人材サービス総合サイト(2026年8月16日確認)